「断れない私」に、ちょっと疲れた日のこと
「これお願いしてもいい?」って聞かれて、
本当はスケジュールぎっしりだったのに、「大丈夫です!」って笑顔で答えてしまった。
帰り道、一人になってふぅっとため息。
なんでまた断れなかったんだろう。
「あーあ、また自分のこと後回しにしちゃったな」って、静かに自己嫌悪。
でもたぶん、あの場で断ってたら、相手がちょっとだけ悲しそうな顔をしたかもしれない。
空気、悪くなってたかもしれない。
…そう考えると、あれでよかったのかな、って思いたくなったりもする。
でも、そのたびに、自分の「ちょっとしんどい」が削れていくのは確かなんだ。
本当は、ちゃんと嫌だった。でも言えなかった
「優しいね」「気が利くよね」って言われると、正直ちょっとだけ嬉しい。
報われた気がする。でも、ふと疑問が浮かぶ。
それって、本当の"わたし"に言ってる言葉なんだろうか。
それとも、"無理してるわたし"に対しての言葉なんだろうか。
たとえば、こんなことがあった。
飲み会の誘いに、内心「今日はどうしても帰りたい」って思ってたのに、
なんとなく断りきれなくて、結局付き合った。
帰り道、「あの時間、誰のためだったんだろう?」って思ってしまった自分がいた。
自分の気持ちを飲み込むたびに、心の輪郭がぼやけていく気がする。
「いい子でいなきゃ」がクセになってた
よく思い出すのは、小さい頃に「ちゃんとしてて偉いね」って褒められたこと。
それが嬉しくて、「ちゃんと我慢できる子」を演じていた気がする。
だから今も、「本音を言う」とか「NOを言う」とか、すごく怖い。
相手の期待から外れたら、嫌われるんじゃないか。
そんな不安が、胸の奥にずっと残っている。
だけど、ふと思った。
あのときの「ちゃんとした子」って、今の自分を守ってくれてるのか?
それとも…もう少し、自由になってもいいんじゃないかって、どこかで願ってるんじゃないか?
気を使いすぎるって、優しさだけじゃないのかもしれない
誰かに嫌われたくない。波風を立てたくない。
「いい人」って思われたい。
それって、一見すると優しさだけど、
実は「自分を守るための演技」になってるときもある。
しかも、気を使えば使うほど、
相手との距離も、自分との距離も、ちょっとずつ遠くなってしまう。
優しさって、「相手に気を使うこと」じゃなくて、
「自分にも気を使えること」なのかもしれない。
MBTIで見えてきた"気遣いぐせ"の傾向
MBTIでいうと、Fタイプ(Feeling)は、
人の感情にとても敏感で、「相手を優先すること」が得意。
たとえばISFJ、INFP、ESFJあたりは、
「場の空気がちょっと乱れた」みたいな微細な変化にすぐ気づく。
でもそれが過剰になると、
「相手がどう思うか」ばかり気にして、「自分がどう感じてるか」を置き去りにしてしまう。
これって、責めることじゃない。
ただ、自分の"傾向"を知っておくだけで、
ちょっとラクになる。
「あ、また空気読もうとしすぎてるな」
「あ、いま本音が言いづらくなってるな」
そんなふうに、気づけるだけでも全然違う。
「いい人」を手放してみる、小さなステップ
いきなりハッキリ断るのは、たしかに怖い。
だからこそ、「小さな練習」からでいい。
たとえばこんな言葉から始めてみる。
- •「今日はちょっと疲れてて、ごめんね」
- •「行けたら行く、っていう気持ちです」
- •「無理しちゃいそうだから、今回は遠慮しておくね」
ほんの少し自分を優先して言葉にするだけで、
不思議と自分の"輪郭"が戻ってくる感覚がある。
そして、そうやって築かれる関係のほうが、
実はずっと心地よかったりするんだよね。
まとめ:自分に気を使える人は、本当の意味で優しい
気遣いぐせとの向き合い方
- •気を使いすぎる背景には「愛されたい」「嫌われたくない」という気持ちがある
- •MBTIのFタイプは特に相手の感情に敏感で、自分を後回しにしやすい傾向
- •完璧に断れなくても、「ちょっと疲れてる」と言える勇気から始めればいい
- •本当の優しさは、自分にも気を使えること
今日も、誰かに合わせてちょっとだけ疲れたあなたへ。
ちゃんとえらいし、ちゃんとがんばってる。
でもその頑張りを、自分自身もわかってあげてほしい。
「ごめん、今日は無理」って言えたあなたは、
もう十分に"いい人"です。
この記事のポイント
- •気遣いしすぎて疲れるのは、優しさの証拠でもある
- •Fタイプは特に相手の感情に敏感で、自分を後回しにしやすい傾向
- •「相手のため」と思ってやっていることが、実は自分を苦しめることもある
- •時には「自分優先」にして、心の余裕を取り戻そう
※「MBTI®」はThe Myers-Briggs Companyの登録商標です。
本記事は教育・自己理解を目的として執筆されており、公式なMBTI診断とは一切関係がありません。



