自信がないことの静かな力

「自信がない」ことをずっと「ダメ」だと思ってた

「どうせ私なんて」ってつぶやいた朝のこと、たぶん、誰にでも一度はあると思う。

私もそうだった。
なんかこう、朝起きた瞬間からため息が出て、鏡に映った顔にすらダメ出ししたくなって。
別に何か失敗したわけじゃないのに、「自信がない自分＝情けない」ってどこかで決めつけてた。

ちゃんとできてる人って、あんなふうに笑ってて、余裕があって、強くて。
それに比べて私って、なんかずっと、モヤモヤしてて。

……でもある日ふと思ったんです。
「自信って、本当に"ある"か"ない"かで測るものなんだっけ？」って。

気にしすぎてしんどい日って、むしろ"ちゃんと見えてる"証拠かもしれない

誰かの言葉にずっと引っかかったり、
会話の中のちょっとした間に心がざわついたり、
「私、なんか変なこと言ったかな？」ってひとりで反省会してたり。

昔はそれを「気にしすぎ」だと思ってた。
けど今は、「それって実は、"ちゃんと見えてる"ってことじゃない？」って思う。

自信満々に見える人が見逃してるようなこと、
こっちはなぜか拾っちゃって、苦しくなったりして。

でもそれって、鈍感じゃないから。
むしろ、感じる力があるからこその揺れなんだって、最近やっと思えるようになった。

自分を責めちゃうのは、本気で向き合ってるからじゃないかって思った

うまくいかなかったことばっかり思い出して、
「なんで私ってこうなんだろう」って落ち込む日、ありますよね。

でもそれって、
「もっとできるはずだった」って思ってるからこそ、なんじゃないかな。
心のどこかにちゃんと"理想の自分"がいるからこそ、
現実とのギャップがしんどいんだと思う。

そしてたぶん、そういう人って——
誰よりも丁寧に物事を見てるし、
誰よりも誠実に、生きようとしてる。

なんか、そう思ったら、少しだけ自分を責める気持ちがやわらいだ。

MBTIで知った、自分の"敏感さ"とちょっとした誤解

私はMBTIでいうと、I（内向型）でF（感情型）、そしてたぶんS（感覚型）寄り。

「人の気持ちを気にしすぎ」ってよく言われるけど、
たぶんそれって、"その場の空気"をちゃんと感じ取ってるからなんだと思う。

ISFJとかINFPのタイプって、
他人の感情にすごく敏感で、
誰かの機嫌を察して動いたり、
ちょっとした「ん？」に違和感を持ったりする。

それって、ただの"繊細"とか"気にしすぎ"じゃないと思う。
そういう感性こそが、その人のすごさなんじゃないかな。

私、昔はそれが弱さだと思ってたけど、
今は、たとえうまく扱えなくても、それは強さの一部だって信じてる。

自信って、成果じゃなくて「向き合い方」から生まれる気がする

たとえばさ、「プレゼンうまくいった！自信ついた！」みたいな話、よくあるけど、
私の場合、うまくいったあとに逆に「でもあそこ、もっとできたよね…」って思っちゃってた。

つまり、「できたかどうか」と「自信」って、実はそんなに直結してないのかも。

最近は、「失敗しても落ち込みすぎなかったな」とか、
「いつもよりちょっとだけ自分に優しくできたかも」って思えた日のほうが、
なんだか芯が育ってる感じがする。

不思議だけど、
できるようになったからじゃなくて、
「できなくても、自分を見捨てなかった」ことのほうが、
私にはずっと大事な気がしてる。

「まぁ、悪くなかったかも」って思えたら、それってすごくない？

うまく話せなかった日でも、
誰かの表情をちゃんと気にしてた自分がいたなら、それは立派な優しさかもしれない。

声をかけられなかった日でも、
「まだ怖いな」って感じてた心に正直でいられたなら、それもすごいことじゃない？

そういうのって、たぶん誰にも気づかれない。

でも、自分だけは知ってる。
それで十分だと思う。
いや、むしろ、自分だけが知ってることこそ、本当の"自信の種"なんじゃないかなって。

まとめ：自信がないって、ちゃんと見えてる人の証かもしれない

たとえ今日はぐちゃぐちゃな日でも、
それでもあなたが、「それでも生きてるよ」ってここにいるなら——

それはもう、すでにすごいことだと思う。

※「MBTI®」はThe Myers-Briggs Companyの登録商標です。
本記事は教育・自己理解を目的として執筆されており、公式なMBTI診断とは一切関係がありません。