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自己理解2025年6月15日Mimirror編集部

小さな強みに気づく自己理解

「自分には取り柄がない」と思いがちな人へ。MBTIを通して、見落としがちな小さな強みを発見し、自分らしさを大切にするためのコラムです。

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「得意なことを教えてください」で詰まった日

就活中のエントリーシート。
「あなたの得意なことを教えてください」って欄を見たとき、手が止まった。

……得意なこと、か。
うーん。なんだろう。

なんとなく、「プレゼンが得意です」とか「数字に強いです」みたいな、それっぽいスキルを書かないといけない気がして、ずっとページの前で考え込んでしまった。

でも、いくら考えても「これ!」って胸を張れるものが出てこなくて。
なんか、周りがすごく見えて、自分が空っぽに思えて、ちょっと落ち込んだ。

得意って、もっと大きなものだと思ってた

たとえばピアノが上手いとか、英語がペラペラとか、人を笑わせるのが得意とか。
そういう"わかりやすい才能"が、得意なことだって思ってた。

でも私にはそういうの、なかった。

たとえば家事が得意って言っても、特別上手なわけじゃないし。
誰かを引っ張るタイプでもないし、派手な特技もない。

「自分にしかない得意」なんて、ないのかもしれないなって、一度は思った。

ふと、言われた「ありがとう」の意味

でもね、あるとき友達に言われたんです。

「話をちゃんと聞いてくれてありがとう」って。

そのときは「え、そんなことで?」って思ったけど、
よくよく考えたら、誰かの話を最後までちゃんと聞くのって、案外難しいのかもしれない。

他にも、「一緒にいると落ち着く」って言われたり、
「予定とかちゃんと立ててくれるの助かる」って言われたこともあった。

もしかして、私が"普通"だと思ってることって、
誰かにとってはありがたいことだったり、助かることだったりするのかも。

MBTIでちょっとだけヒントが見えた

ちょうどその頃にMBTIを知って、自分のタイプを調べてみたら「ISFJ」だった。

「人の気持ちに寄り添える」とか、「地道に物事を進めるのが得意」って書いてあって、
正直、ちょっと泣きそうになった。

それってまさに、私がずっと「得意とは呼べない」と思ってたことだったから。

一方で、友達のひとりは「ENTP」で、どんどんアイデアを出して人を巻き込むのが得意。
ああ、みんな"得意のかたち"が違うんだなって、ちょっと救われた。

私の"ちいさな得意"を拾いなおしてみた

得意って、なにかを極めることだけじゃない。

  • いつのまにか人の相談を聞いてる
  • 友達との旅行でプランを立てるのが自然にできる
  • みんなが気まずそうな空気のとき、ちょっとした一言でほぐせる

そんな、自分では当たり前すぎて気づかなかったことが、
じつは"ちいさな得意"だったのかもしれない。

得意って、無理につくるものじゃないのかも

得意なことって、探すより"気づく"ことなのかもしれないなって、最近は思う。

無理やり「これが得意です!」って武器にしようとしなくてもいい。
ただ、自分が人より少し楽にできることとか、自然にやってることに目を向けてみる。

それがいつか、自分の"らしさ"になるんだと思う。

まとめ:見つけるより、気づくものかもしれない

ちいさな得意の見つけ方

  • 得意なことって、「すごいスキル」じゃなくていい
  • 自分では気づきにくいけど、「ありがとう」の中にヒントがある
  • MBTIを使うと、自分の得意の「芽」が見えやすくなる
  • ちょっとずつ気づいて、育てていけばいい

得意って、見つけるものじゃなくて、気づいていくもの。
そんなふうに思えるようになった今は、あのエントリーシートに、少しだけ自信を持って向き合えそうな気がしてる。


※「MBTI®」はThe Myers-Briggs Companyの登録商標です。
本記事は教育・自己理解を目的として執筆されており、公式なMBTI診断とは一切関係がありません。


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